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再織 総柄

再織

再織の歴史
 

再織(さいおり)は、チェコやドイツのヨーロッパを起源としたシェニール織物
が、明治時代初期の日本に伝わり、その美しい織物を手に入れた和歌
山県高野口の生まれである前田安助氏がなんとかこの織物を作りたいと苦心の末
、機械を一から考案し、日本独自の再織を作り上げました。


再織は、一度織り上げた織物を、タテ方向に裁断し、モール糸をつくり、さらに
再度、このモール糸をヨコ糸に織り上げ、柄を再現するという大変手間と根気の
要る織物です。


明治10年頃に創案された再織は、明治から大正、昭和の初めにかけて、テーブ
ルクロスやカーテンとして海外へ輸出され好評を博しました。

昭和30年代になると、製造方法が非常に複雑で手間のかかることから、再織は
姿を消すこととなりました。


昭和58年から、通産省や和歌山県工業技術センターの協力を得て、伝統の技術
と先端の技術を用いて再織の開発に取り組み、年を経て、今日の再織を完成する
こととなりました。


近代化された再織も一日数メートルしかできない希少価値です。

再織製造工程①

再織 秘法

秘法(ひっぽう)

当時は写真のような和紙の紐に一目ごとに色のデータを図案から拾い出し書き写しました。

再織の下織

下織(したおり)

秘法のデータを忠実に一目ごとに色を読み取り、横じまの織物を作ります。
一回目の織物

当時のスリット機

​再織モール作り

下織で出来た横じまの生地を縦糸に沿って裁断しモールを作る。

再織製造工程

再織 手機織機

上織(あげおり)

裁断で出来たモール糸を横糸に使用しデザインの通りに柄を合わせて二度目の織りを行います。

再織総柄

整理加工

織りあがった生地を洗いや乾燥などの工程をし、毛さばきなどの加工で余計な毛羽を取り除ききれいな生地に仕上げます。

再織 シェニール織

最終製品

出来上がった生地はモールで織り上げているので表裏のない高級感あふれる生地になります。

ハンカチやバックなどの小物製品、ノベルティやブランケットなど、また生地出荷も可能です。
オリジナルのデザインで再織(シェニール織)の商品を作れます。
どんなことでもOKですので一度ご相談ください。

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